Dharma Budaya
ガムランはインドネシアの民族音楽です。ジャワ・ガムランは中部ジャワの伝統 文化の中で育まれた、青銅製打楽器を中心とする高度に発達したアンサンブル音楽で、 10余名〜20余名によって演奏されます。10数種の青銅製打楽器に加え、太鼓、木製打 楽器、胡弓型弦楽器、琴型弦楽器、それに男女の声(歌)がダイナミックな、かつ繊 細な音楽を紡ぎ出します。多人数の合奏ながら指揮者はおらず、個々の楽器がそれぞ れに音楽上の役割を担い、演奏者が相互にそれを聞き合って音楽が進行してゆきます。
中部ジャワのガムランは、曲の形式、音階、楽器の奏法などが高度に様式化 されており、楽譜は数字譜によって表されます。
古典曲にはさまざまな形式があって、グンディン、ラドラン、クタワン、ラン チャランなどの名前がついており、曲の長さや構造が異なります。
音階は、1オクターブを不均等に7分したペロッ音階、1オクターブをほ ぼ均等に5分したスレンドロ音階のふたつあり、音階に合わせて楽器を変えて演奏しま す。それぞれの音階の中にはさらに3種の調があり、それぞれ異なった響きと趣きを持っています 。
ガムランの楽器は、全体を鳴らした時にうなりが生まれるように、微妙に調律 されています。さらに、同じ調律を施されたガムランセットはほとんどなく、ガムランセットによって 少しずつ異なる響きを持っています。
ガムランというと、バリ島のガムランがよく知られていますが、バリ島のガムランが 煌びやかな音とリズムを持っているのに対して、中部ジャワのガムランはゆったりと 流れるような優雅な響きが特徴で、バリ島のものとはまた異なる味わいを持っています。ジャワでは、もともと宮廷の音楽として高度に発達し、現代では王宮 の儀式のほか、結婚式や割礼式などの儀礼の場や、舞踊や影絵芝居(ワヤン)の 伴奏、定期的な演奏の場など、さまざまな場面で演奏されます。
また、近年は欧米や日本などでも数多くのグループが結成され、ジャ ワ古典音楽の演奏活動を行うとともに、それぞれの音楽的文脈を踏まえたユニークな 創作活動を繰り広げています。
日曜ガムランで使うであろう用語を抜き出して紹介しました。 慣れないカタカナ名ばかりで、最初は覚えるだけでも大変です。 当日改めて、楽譜とともに説明しますが、参考にしてくださいね。
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