Dharma Budaya
ダルマ・ブダヤとはジャワ語で「文化を担うもの」を意味しています
1979年に、植野アジア芸術文化振興財団との共同事業として、大阪大学文学部音楽学研究室を拠点に結成された。
一貫して中部ジャワスタイルの古典音楽を学びつづける一方、ガムランのための新しい作品の演奏を手がけ、現代のガムランの展開に大きく貢献してきた。国際的な舞台にも参加、1996年にはインドネシア4都市での演奏旅行を成功させた。
近年は、伝統の体現を目指し、古典音楽の演奏に一層の磨きをかけ、毎年、春と秋には大阪大学で古典音楽を中心にした定期コンサートを行っている。同時に、オリジナルの創作にも積極的に取り組んでおり、1999年からは3年にわたり劇団態変との公演でコラボレーションを行い、2000年にはジャワのガムランによる、日本初のオリジナル ガムランのCD「壺から溢れでるもの」をリリース。2004年には舞踏家、ジャワ舞踊家とのコラボレーションによる自主公演「スクエア」を成功させた。一般向けのワークショップや誰でも気軽に参加できる日曜ガムランも行っており、関西における開かれたジャワ・ガムランのグループとして幅広い活動を行っている。
メンバーは10代〜40代の社会人と学生。代表は山崎晃男(樟蔭女子大学)。
ダルマ・ブダヤは中部ジャワスタイルのガムラン・セットを演奏するグループとして、大阪大学を拠点に1979年以来演奏活動を続けています。
ダルマ・ブダヤは、発足当初から、中部ジャワの伝統音楽とともに内外の作曲家(その中にはメンバー自身も含まれています)による様々なタイプの新曲をそのレパートリーとしてきました。ガムランを「インドネシアの伝統音楽」というように限定して捉えるのではなく、国際性と現代性を備えた大きな可能性をもつ「生きている」音楽と捉えているからです。この考え方は、今でも変わりありません。今後も様々な作曲家による新曲の演奏、ダルマ・ブダヤ自身による創作、そして多種多様なアーティストとのコラボレーションなどにチャレンジしていきたいと考えています。
もちろん、ジャワの伝統音楽としてのガムランの演奏についても、これまで同様、力を注いでいきます。ガムラン楽器によって奏される音楽として、ジャワの伝統音楽は、当然のことながら最も洗練されたものですし、そもそも私たちがガムランを演奏するようになったのは、ガムランの伝統音楽に深く魅了されたからに他ならないのですから。
つまり、ダルマ・ブダヤの演奏活動は、伝統音楽の追求と新しい音楽の創造とを車の両輪として展開されることになります。
さて、ダルマ・ブダヤのもう一つの重要な活動は、ガムランに関わりたいという希望をもつ多くの人にその場を提供することです。ワールド・ミュージックに対する関心の高まりから、聴衆としてガムラン音楽に触れる機会は、近年比較的多くなってきました。しかし、そこからもう一歩踏み込んで、楽器に触れてみたい、自分で演奏をしてみたいと思っても、楽器の特殊性が壁となってそうした希望を叶えることは実際にはなかなか困難です。ダルマ・ブダヤは、そうした人たちにガムランを演奏する機会を提供しようと考えています。その機会は、一般に開かれたワークショップから、ダルマ・ブダヤの新人練習を含むレギュラー練習、といった形で段階的に用意されます。また、さらにダルマ・ブダヤの準メンバー(レギュラー練習への常時参加は難しいが、継続的にガムランに関わっていきたい人)のために初心者から参加できる「日曜ガムラン」を設けています。こうした活動は、ガムラン演奏者の裾野を広げ、ダルマ・ブダヤ自身の演奏の質を高めることにつながると考えています。
ダルマ・ブダヤ代表 山崎晃男
ダルマ・ブダヤへの質問、コンサート依頼等は下記までお願いします。
ダルマ・ブダヤ代表 山崎晃男: info@gamelans.org