Dharma Budaya
ダルマ・ブダヤが参加、または応援しているジャワ島中部地震被害救援活動を紹介します。
5月27日早朝、ジャワ島中部のジョグジャカルタ特別州で起こった地震では、死者5,716名余、負傷者 37,917名、倒壊・損壊した家屋50万軒余という大きな被害が生じ、42万人を越える人が、避難生活を送っています(インドネシア社会省の6月8日付の発表による)。
今回の地震で大きな被害を受けた地域が、ジャワの伝統文化と深い繋がりを持つ場所であったために、私たちは非常に大きな衝撃を受けました。ガムラン音楽や舞踊に限っても、ジョグジャカルタ市は、王宮のあるジャワの伝統文化の中心地の一つです。また、その南のバントゥル県には、インドネシア国立芸術大学の広大なキャンパスがあり、伝統音楽科でガムラン音楽が、伝統舞踊科でジャワ舞踊の教育と研究が、行われています。また、ジョクジャカルタ特別州の東に境を接するクラテン県(中部ジャワ州)は、多くのガムラン奏者・影絵人形遣い・舞踊家を輩出してきたことで知られている地です。
被災地では、舞踊団の建物、訪れた王宮、大学の建物、実際に演奏を聴いた音楽家の家が、倒壊・損壊しています。そして、たくさんの音楽家、舞踊家が、今もなお、テント生活を余儀なくされています。
日本ではニュースとして取り上げられることが次第に稀になってきたジャワ島中部地震ですが、現地では、被災者は未だ地震の被害のまっただ中に日々を送っています。
そうした状況の中、ガムランや舞踊の関係者による、さまざまな支援活動が立ちあがってきました。
ダルマ・ブダヤは、関西のガムラン演奏家、舞踊家、インドネシア関連諸団体によって立ち上げられた支援活動「ガムランを救え」に参加するとともに、私たちと同じくジャワ舞踊やジャワガムランに携わる仲間が立ち上げた「プジョクスマン支援」「クラテン県の人々の生活環境復旧支援」を応援しています。
みなさまのご理解と暖かいご支援をお願いいたします。
あ〜っ、ガムランや衣裳が瓦礫の下に埋まっている! 2006年5月27日にジャワで大きな地震が発生し、多数の死傷者が出ました。もち ろん被災者へのケア、日常生活の復旧等が緊急の課題ですが、文化や芸術関係に与えた痛手も甚大です。工芸で有名なジョグジャカルタ 郊外の村々、並びに芸術系の大学、高等専門学校は壊滅的な打撃を受け、ジョグジャカルタ市内の舞踊団のリハーサル、レッスン施設( プンドポ)も多くが倒壊し、活動が停止状態となっています。6月に予定されていたジョグジャカルタ芸術祭(1ヶ月)は、7月中旬に 3日間だけ開催されます。さらに8月以降の音楽やダンスのイベントも開催する見込みがたっていません。何とか音楽家やダンサー、ガ ムランや道具を助けたい。そんな思いをもって、関西在住のアジアの音楽・舞踊、文化関係の有志が集り、日本から(さらには世界から )の支援の輪を広げていくことにしました。みなさんのご理解とご協力をお願いいたします。
ガムランを救え!HP: http://gamelanaid.web.fc2.com/
ガムランを救え!ブログ(HPにもリンクがあります): http://gamelan0527aid.blog71.fc2.com/
ジョグジャカルタに留学し、インドネシア国立芸術大学と、ジョクジャカルタの舞踊団「プジョクスマン」で学んだジャワ舞踊家佐久間新氏を代表として、「プジョクスマン」の再建のために作られた「プジョクスマン支援の会」による支援活動です。
ダルマ・ブダヤは、佐久間新氏と、ジャワ舞踊作品で数度共演し、また2004年の「スクエア」ではコラボレーションの公演を行っています。佐久間氏は留学される前はダルマ・ブダヤでガムランを演奏されていました。
プジョクスマン支援の会:http://pujokusuman.blog60.fc2.com/
ガムラン音楽・舞踊研究と実践の第一人者である田村史子氏(筑紫女学園大学)による、クラテン県の被災地への支援の呼びかけです。
ダルマ・ブダヤは設立以来、田村史子氏と夫君のサプトノ氏からガムランの手ほどきを受け、以来、今日まで様々な教えを受けています。
クラテン県の人々の生活環境復旧支援:http://sound.jp/kartika/x/jishin_frame.html
■地震関連リンク集へ
■ダルマ・ブダヤの活動報告へ